副業初心者が時間管理で失敗する3つの理由

副業を始めたばかりの人が「時間がない」と悩んでしまうのは、実はよくあることです。本業があるのに副業まで手を出すのだから、時間が足りなくなるのは当然かもしれません。でも、時間管理に失敗している人には、共通する原因があります。

空き時間にやろうとして失敗する

最も多い失敗が、「時間ができたらやろう」という考え方です。帰宅してから空いた時間でやろう、休日にまとめて進めようと思っていても、実際には疲れていたり、急な用事が入ったりして、なかなか進みませんよね。

このやり方だと、何年経っても副業で成果を出すことは難しいでしょう。

副業で収入を得たいのであれば、「もし時間ができたら」ではなく、あらかじめ副業の時間を確保しておく必要があります。カレンダーやスケジュール帳に副業の時間を先に書き込んでおくと、本業の予定と同じように扱えて、作業が進みやすくなります。

副業を「おまけ」だと思っている

もうひとつの問題は、副業を「本業のついで」「片手間でできるもの」と軽く考えていることです。そういう意識だと、疲れたときや気分が乗らないときに、簡単に後回しにしてしまいます。

でも、副業も本業と同じ「仕事」なんですよね。お金をもらって価値を提供する以上、真剣に取り組まなければなりません。本業なら、めんどうだからといって遅刻や欠勤はしないはずです。副業も同じように、決めた時間には必ず取り組むという姿勢が大切になります。

スマホやネットに時間を奪われている

副業の時間が取れないと嘆いている人の多くが、実はスマホをだらだらといじっている時間が長かったりします。SNSを眺めたり、動画を見たり、ゲームをしたり。気づけば1日に3時間以上スマホを使っているなんてことも珍しくありません。

この時間を副業に回すだけでも、かなり作業が進むようになります。スマホの使用時間を1日1時間までと決めて、それ以外の時間は副業に充てるようにしましょう。

どうしてもスマホを触ってしまうなら、電源を切るか、家族に預けるなどの工夫も効果的です。

時間管理を改善する4つの具体策

では、実際にどうやって副業の時間を確保すればいいのでしょうか。忙しい毎日の中でも実践できる、具体的な方法をご紹介します。

15分のすきま時間を活用する

「まとまった時間がないと副業は進まない」と思っていませんか。確かに、2時間も3時間も集中して作業できれば理想的ですが、15分のすきま時間でもできることはたくさんあります。

時間 できる作業の例
15分 メールの返信、SNS投稿、アイデアのメモ
30分 記事の構成作成、競合リサーチ、タスク整理
1時間 ブログ執筆、デザイン作業、動画編集

通勤の電車の中、昼休みの残り時間、家事の合間など、15分のすきま時間を見つけたら、その都度小さなタスクを進めていきます。大きな仕事を細かく分解しておけば、すきま時間でも着実に前進できるんですよ。

生活リズムに副業時間を組み込む

副業を習慣にするには、毎日の生活リズムの中に組み込んでしまうのが一番です。たとえば「朝6時から8時は副業、夜10時から11時は副業」というように、あらかじめ時間を決めておきます。

最初はきついかもしれませんが、1週間、2週間と続けていくうちに、その時間になると自然と副業モードに入れるようになります。ただし、無理は禁物です。週に1日は完全な休息日を設けて、心と体をリフレッシュさせましょう。

環境を変えて集中力を高める

自宅で副業をしようとしても、洗濯物や食器が目に入って気が散ってしまうことってありませんか。部屋が散らかっていたり、テレビやゲームが近くにあったりすると、なかなか集中できないものです。

そんなときは、ノートパソコンを持ってカフェやファミレスに行ってみてください。お金はかかりますが、300円~500円のドリンク代で2時間も3時間も集中して作業できるなら、十分に元が取れます。時間はお金で買えるということを覚えておきましょう。

他人の力を借りて時間を作り出す

特に主婦の方や育児中の方は、家事や育児に時間を取られて、副業の時間が確保できないことも多いでしょう。そういうときは、一人で抱え込まずに、他人の力を借りることを考えてみてください。

  • パートナーに家事を分担してもらう
  • 両親や義両親に協力をお願いする
  • 一時保育や家事代行サービスを利用する
  • 外注できる作業は思い切って外注する

「まだ収入になっていないのにお金を使うのは」と躊躇するかもしれませんが、時間を生み出すための投資と考えれば、決して無駄ではありません。副業を軌道に乗せるためには、必要な出費だと割り切ることも大切なんですよね。

失敗しないための心構えと注意点

時間管理のテクニックも大切ですが、それ以上に重要なのが心構えです。ここでは、副業で挫折しないために知っておきたいポイントをお伝えします。

「楽して稼げる」幻想を捨てる

「スマホをタップするだけで月10万円」「誰でも簡単に稼げる」といった甘い言葉に惹かれて副業を始めても、ほとんどの場合うまくいきません。なぜなら、副業も本業と同じく、価値を提供して初めて対価が得られるものだからです。

最初は新しいスキルを学んだり、失敗を繰り返したりと、大変なこともたくさん出てきます。でも、その努力を惜しまずに続けることで、少しずつ収入につながっていくのです。

楽な道を探すのではなく、地道に積み重ねる姿勢が、副業成功の鍵になります。近道ばかりを探していると、副業を名目とした詐欺に引っかかる原因にもなってしまうことでしょう。

完璧を求めすぎない

副業を始めたばかりの頃は、何もかもが初めてで、完璧にやろうとして時間がかかりすぎてしまうことがあります。でも、完璧を目指すあまり、いつまでも作業が終わらないのでは本末転倒ですよね。

最初は「まずは60点でいい」と割り切って、スピード重視で進めていくことも大切です。実際にやってみて、フィードバックをもらいながら改善していくほうが、結果的には早く成長できます。完璧よりも、まずは「完了」を目指しましょう。

目標を明確にしておく

「なぜ副業をするのか」という目的が曖昧だと、忙しくなったときやうまくいかないときに、すぐに諦めてしまいます。収入を増やしたいのか、スキルを身につけたいのか、将来の独立に向けた準備なのか。

自分なりの目標をはっきりさせておくことが、モチベーションを保つコツです。

目標が明確であれば、「今日は疲れたから休もう」という誘惑に負けそうになっても、「いや、あの目標のためには今日もやらなきゃ」と踏ん張れます。副業を始める前に、しっかりと目的を言語化しておきましょう。

時間管理を成功させるための第一歩

副業で時間管理に失敗する人の多くは、「時間がない」のではなく、「時間の使い方を工夫できていない」だけなのかもしれません。空き時間にやろうとせず、副業の時間を先に確保する。スマホの時間を減らし、すきま時間を活用する。環境を変えたり、人の力を借りたりして、時間を生み出す。

こうした工夫を積み重ねることで、本業と副業の両立は十分に可能になります。

完璧を目指さず、まずは小さく始めてみること。そして、なぜ副業をするのかという目的を忘れずに、コツコツと続けていくこと。それが、副業で成果を出すための第一歩なのです。