履歴書の書き方
■ 履歴書の志望動機欄
履歴書の志望動機欄は人事担当者もよく見ているので最重要ポイントです。
書き方によって他者と差を付ける事ができる絶好のアピールチャンスなので気合を入れて書きましょう。
その為には予め入社を希望する会社についてよく知る事が必要です。
転職・就職希望先の会社のホームページがあれば必ず目を通しておきましょう。
ホームページを見ておくと、その会社について知る事ができるし、履歴書の志望動機欄や面接で自分をアピールするのに大変役立ちます。
転職・就職希望先の業界について、業界内におけるその会社のポジション、その会社の特色、会社の概要、社長の名前などできるだけ情報は集めておきます。
会社案内や上場企業であれば会社四季報や新聞で業界やその会社について情報を集めておくと良いと思います。
その会社の強み等を探し出し、履歴書の志望動機の欄に「御社のホームページを拝見いたしましてこういうところが素晴しいと思い、自分は○○を行ってきた経験を生かしてこういう風に仕事をしたい。」という内容を簡潔に書く事ができれば良い印象が与えられると思います。
なるべく業界内においても特徴的な良いところを具体的に書けるとポイントが高いです。
今までと全く違う業種や職種に転職を希望する場合も何故その業界のその会社、その職種に魅力を感じたのかを自分の言葉で簡潔に書きます。
夫や子供のいる主婦の場合は「家族も賛成してくれています。」も付け加えておくと良いです。
■長所・短所
ここは長所と短所を対の関係で書きます。
長所は裏を返せば、短所にもなり得ます。
企業側はこの欄からあなたの人間性や人としての成熟度を見ようとしますので自分の短所を自覚して対処していることをアピールします。
例えば次のように書きます。
長所:おおらかで楽天的なところです。立ち直りも早いです。
短所:マイペースになりがちなので周りと歩調を合わせるように気を付けています。
何かエピソードが有れば簡潔に織り交ぜて書けると更に良いです。
■趣味・特技
企業側はこの欄からあなたの人柄を読み取ろうとします。面接の時の会話のネタにもなるところなので話題を広げやすいようになるべく詳しく書きましょう。
できれば職務に関係するようなものやパッと目を引く趣味や特技があればそれが一番良いですがなかなかそうも行きませんね。
「読書」や「DVD鑑賞」などの一般的なものを書く場合も誰のどんな作品が好きなのか。どういうところが好きなのかを具体的に書きます。
スポーツなどの場合は継続年数やそれによって人間的に成長した部分などに繋げます。入賞経験があればそれも書きます。空欄は避けましょう。
区別がつくように趣味は「趣味」、特技は「特技」と分けて記入します。
■ 履歴書の免許・資格の欄
勉強中の物や普通自動車免許も含めて持っている資格は全て記入します。
免許の名称は略さずに正式名称で書きます。
例
平成○年○月 普通自動車第1種運転免許 取得
長くなりすぎる場合は会社や業務に関連したものを抜粋して記入します。
■ 健康状態
業務に支障をきたす程のものでない限り、「良好」と書きます。
■ 学歴
西暦ではなく元号を使って記入します。
学校名は「私立○○高等学校」「愛知県立・・・」というように省略しないで書きます。
大学は学部と学科、専攻名も記入します。
小学校と中学校は卒業年次のみ記入します。
高校入学以降から入学年次と卒業年次を記入します。
学歴・職歴の記入例
■ 職歴
学生の場合も「職歴」と書き、行を変えて「無し」と記入します。
配属部署、担当した業務、受けた役職なども記入します。
基本的にアルバイトは書きません。但し、職務に関係するようなアピール度の高い長期のアルバイトは記載します。
就職した会社は全て記入します。転職回数が多く履歴書に詳しく書ききれない場合は少し簡略化して職務経歴書を添付します。
初めての転職でも職務経歴書は企業側に自分の能力や経験をアピールするのに役立つアイテムなので活用をお勧めします。
退職理由は「一身上の都合」が一般的ですが「それは仕方がないな」と相手が納得するような理由があればそれを書きます。
中村の場合は「出産の為」「引越しの為。マイホーム入手」を書きました。
在職中の場合は行を変えて「同社在職中」とします。
アピールできるような賞罰が有れば職歴の後に一行空けて「賞罰」とし、記入します。
最後に行を変えて以上を記入します。
※ 賞罰とは全国レベルの賞を言います。皆勤賞や優等賞は含まれません。
直木賞や警視総監賞などの類です。
スポーツなどで全国レベルの賞があれば記載します。
罰は所謂、前科です。
学歴・職歴の記入例
■履歴書の写真
履歴書に貼る写真は4×3cmの白黒写真がベストです。
カラー写真で良いという会社もありますが後でコピーを取ったりもしますので白黒が無難です。撮って3ヶ月以内の物を使います。
剥がれた時の為に裏に生年月日と名前を書いておきます。
スピード写真は論外、きちんと写真屋さんで撮ってもらいます。
髪を整え、面接時に着ていくようなスーツ姿で撮ります。
男性はネクタイをします。
女性で髪が長い場合はバレッタ等でまとめておきます。
メイクは眉の書き方でだいぶ印象が変わってしまうので研究しておきましょう。
男性はヒゲを剃っておきます。
写真撮影の時は、軽く顎を引き奥歯を噛むような感じにすると口角が上がってやわらかい印象になると思います。
■履歴書の最低限のマナー
黒の万年筆かボールペンを使い楷書で丁寧に書きます。手書きが基本です。
書き損じた場合、修正液で訂正してはいけません。最初から書き直します。
誤字や脱字に気を付けて空欄を作らないように記入します。
よその会社で返却された履歴書を使いまわしてはいけません。
紙がよれてきますし、日付も志望動機も変わってきますので論外です。
日付は西暦ではなく、元号を使います。
郵送の場合は投函日、持参の場合は面接日を記入します。
印鑑は真っ直ぐ、欠けや掠れが無いように気をつけて押します。
名前のふりがなは「ふりがな」の場合はひらがなで「フリガナ」の場合はカタカナで書きます。
住所は都道府県名からマンション名や部屋番号まできちんと記入します。
連絡先は固定電話、携帯電話まで記入します。
日中連絡の取りやすい連絡先も「不在の時は留守番電話に入れて下されば当日中にお電話いたします。」と併記して記入します。
メールアドレスを書いても良いけれどマメに見ないようならパソコンメールは書かない方が無難です。■ 履歴書の用紙
履歴書の用紙は市販のものがベストです。
新卒の場合は新卒用、転職の場合は転職用を使います。
■ 履歴書を郵送する場合
履歴書を郵送する場合は添え状を同封します。
転職の場合は職務経歴書も同封した方が企業側にアピールできます。
■ 封筒
履歴書の用紙を折りたたまずに入れられる4号程度の封筒か小さい封筒の場合は3つ折りで出します。
封筒の表に赤のボールペンで「履歴書在中」と書き、赤い四角で囲みます。
市販の履歴書を使用すればセットで付いてくるので間違い無いです。
敬称は会社や部署名の場合は「御中」で出します。
人事担当者名で出す場合は「様」です。
社名は(株)など省略はNGです。株式会社などときちんと書きます。
社名の前付けか後付けかにも注意します。
封筒の裏に自分の住所と氏名を書きます。
住所は郵便番号、都道府県、番地、マンション名、部屋番号など略さずに書きます。
番地も略さないで丁目、番地、号などをきちんと書きます。
糊付けで〆マークを書いておきます。
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